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長部 茂幸 さん

長部農場 長部茂幸

農学部生物生産学科 2008 年卒業

Q.商品づくりに関わるきっかけ・思い・今後の展望を教えてください!

 直接言葉にはされませんでしたが、両親から農家を継いでほしいという期待を感じていました。自分も父と同じように、4年間大学で学び、米作りに携わろうと次第に考えるようになり、農工大へ進学しました。お米作りに関しては「あせひとつぶ、こめひとつぶ。」という言葉を大切にしています。丹精を込めた分だけ収量や品質に反映されるので、稲の状態をできる限りこまめに確認し、成長のフェーズに合わせた「適期作業」を欠かさないよう心がけています。夏の暑い時期には、汗をかきながら取り組みます。しかし、汗をかくのは体だけでなく、頭も同じです。ドローンや最新の機械の導入など、常に効率化を追求しています。
 今後は、農工大での経験を活かして、「自分にしかできない農業」を確立することで、農家のイメージを「キラキラしていてかっこいい」と思ってもらいたいですね。

Q.農工大での思い出を教えてください!

 学生時代はサッカー部に所属していました。サッカーをやっている時もすごく楽しかったですし、飲み会も良い思い出ですね。「退屈している人がいないか」と常に周りを意識していたような気がします。この意識が、サッカーのプレーにも活かされていました。自分のプレーをしながら、仲間や相手の行動を観察し、ベストな行動をとる。そんな意識が身に付きましたね。今でもこの経験が活きることがあるんですよ。会議が有意義なものになっているかなと気を配って、意見がありそうな人に話を振ってみたり。
 また、所属していた土壌研究室での経験もとても貴重でした。土壌分析のデータを継続して取るうちに、最初はわからなかった、土壌とお米の品質や収量との関係性がだんだんと見えてきました。一年間と短い時間ではありましたが、学問として土壌と向き合った経験は、今でも仕事に活かされています。

Q.農工大生や農工大サポーターにメッセージをお願いします!

 農工大生は「真面目だ」と言われがちですが、突き抜けた部分を持つ個性的な人が多いと感じます。良い意味で「くせ者」というか(笑) 社会に出て組織の一員になるとつい、自分の個性を抑えてしまうときが出てくると思いますが、そこを曲げてしまうのはもったいないと思います。所属している組織の中でも「自分の個性を発揮できる環境」を実現することも忘れないで欲しいです。皆さん一人一人が日本の未来のための変革のスイッチを入れる意識で行動する。それが「真面目」で「くせ者」な農工大生としての社会貢献につながるのではと感じています。

【担当学生広報スタッフ】取材を終えて・・・

担当学生広報スタッフ:農学府 農学専攻 深堀 叶星さん、工学部 化学物理工学科 柳原 朋希さん

 長部さん、情熱にあふれたお方でした。話が盛り上がり取材時間としてご用意頂いた2時間があっという間に過ぎてしまいました。どのお話もとても興味深く、記事に書ききれないのがもどかしいです。お米作りへの意気込みはもちろん、「今、自分を取り巻く環境をより良くする」という考えをお持ちで、お話を聞いていて引き込まれていきました。
 お仕事に対する熱意や、常に私たち学生スタッフのことを気にかけてくださるお姿は本当に見習いたいと勉強になりました。長部さんの「人生は伏線回収の連続」という名言も忘れられません。必ずまたどこかでお会いしましょう。という伏線を張らせていただければと思います。

取材実施:2025年2月

長部さんの返礼品はこちら!

越後長岡産コシヒカリ 白米5kg

寄附番号:A19001
寄附金額:20,000円

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