嶌田 洋一 さん
株式会社べアレン醸造所 代表取締役社長
農学部蚕糸生物学科 1990年卒業
Q.商品づくりに関わるきっかけ・思い・今後の展望を教えてください!
会社員時代から漠然と独立願望があったため、最初の赴任先の盛岡で出会った友人の誘いで地元の人々から愛される地域密着型のプレミアムビールをつくる会社を立ち上げました。起業した年は地ビールブームが終焉するタイミングでしたが、先人達の失敗を反面教師にしながらお酒の持つ背景やストーリーまで楽しんでもらい、食卓を幸せにできる本当のうまいビールを目指しました。地ビールという枠を超えるために敢えて地域名は入れずに、ブランド名は力強い職人や岩手の自然を感じさせる「熊」という意味をドイツ語にして「ベアレン」と名付けました。
ビールだけでなく果実酒なども展開しながら広いニーズに応えて、岩手の魅力を広めていきたいです。
Q.農工大での思い出を教えてください!
植物生理学を学んでいたものの、研究室に入ってから自分には研究者という将来が向いていないと感じるようになりました。挫折感を味わっていた時に、学生時代に行っていたアルバイトがきっかけで大好きだったお酒に関わる仕事がしたいと考え始めました。専攻とは異色の業界に飛び込んだ一方で、大学時代に染みついた理系的なプロセスやものの進め方が仕事への向き合い方に繋がっています。人生の宝は人間関係。お酒に魅せられたのも単に自分の趣味というだけでなくそれに応えてくれる周りの人がいたからこそで、学生時代に出会った仲間と共にお酒を飲むことで生まれた繋がりは今でも大きな存在です。
Q.農工大生や農工大サポーターにメッセージをお願いします!
今回このようなプロジェクトを通して、久々に卒業大学の話ができて懐かしかったです。農工大は150年という長い歴史があり、とてもたくさんの卒業生がいると思います。せっかくの貴重な機会ですので、農工大の横のつながりや上下の関係を使って連携しなにか新しいことができたら良いなと思います。農工大に関わる多くの方とつながることで、一緒に面白いことができると良いですね。
【担当学生広報スタッフ】取材を終えて・・・
担当学生広報スタッフ:農学部応用生物科学科 佐藤 杏さん、工学部化学物理工学科 細川 真子さん
嶌田さんとお話をし、工場を見学させていただく中で人との出会いや繋がりをとても大切にされていることを感じました。お客様の声を大切にしてコミュニケーションを取ることで“美味しい”を紐解き、地域を盛り上げるための“美味しい”商品を作られていることが伝わってきました。工場から漂う香ばしい麦汁の香りや働く方々のあたたかい雰囲気から、商品一つ一つに思いを込めていることが実感できました。たくさんの方に愛されているベアレンビールを、ぜひ味わっていただきたいです。
取材実施:2023年3月
嶌田さんの返礼品はこちら!
ベアレン缶3種(3本セット/12本セット)
岩手の土地で愛されながらヨーロッパの伝統的なビール文化を尊重した本格ビールを造り出しているベアレンビールは、毎日飲みたくなる味わいであると同時に贅沢なコクと豊かな余韻を楽しめることが特徴です。
寄附番号:A02001/A02002
寄附金額:10,000円/30,000円
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