細野 真弘 さん・甘利 陽一郎 さん
細野洋ラン園
細野さん:農学部生物生産学科 2014年卒業、農学府生物生産科学専攻 2016年修了
甘利さん:農学部生物生産学科 2016年卒業、農学府生物生産科学専攻 2018年修了
Q.商品づくりに関わるきっかけ・思い・今後の展望を教えてください!
年間約2万株を生産していますが、これは全国有数のコチョウランの生産地である埼玉県の中では比較的小規模です。この規模だからこそ全て手作業での管理が可能となっています。水やりに関しても品種によって根の張り具合が異なるため、様子をみながら調整するなどをしてきめ細やかな手入れを行っています。また今後の展望として、昔の日本で行われていたようなコチョウランの培養を考えています。現在ではコストの面などから、少し成長した状態の株を台湾から輸入する形になっています。私たちは参考資料の調査などを経て、品質にばらつきが出る種子からの栽培ではなく、一定化が可能なプロトコーム(組織の塊)を培養して成長させることを目指しています。
Q.農工大での思い出を教えてください!
細野さん
植物栄養学研究室では2012年から福島復興プロジェクトが始まり、福島県内の農家さんを訪ねて作業の手伝いやお話を伺うなど色々な交流をすることができました。
授業に関しては、座学の他に実習での学びが大きかったです。実習中の作業を通して自分が好きな分野などについて気付くことができ、イメージを膨らませやすかったと感じています。
ランは少し特殊な植物のため、実際に今行っている仕事では座学から直接活かせていることは少ないかもしれませんが、光・水・温度の整え方や害虫についてなどの知識面では役に立っています。また、支柱を立てるための道具などの扱い方については実習を通して基礎が身についていると思います。
甘利さん
印象に残っていることは自分たちが研究していた微生物が製品化されたときですね。卒業後に日本農業新聞に載っていた横山正教授(現・名誉教授)の記事を読んだのですが、その中に自分の実験で得られたデータが掲載されていました。研究成果が世の役に立ったと感じることができ、良かったです。
また、学生時代の経験が活きていると思うところは、有効積算温度や遮光幕の枚数による光透過率など、植物の管理についての理解を深めることができている部分ですね。農家さんから聞いたことの要点を理解するのに役立っていると思います。会社に勤めていたときには農家さんと一緒に働く機会がありましたが、農学部以外の出身の方と比べて、内容を把握しやすかったと思います。
Q.農工大生や農工大サポーターにメッセージをお願いします!
農工大に対しては他ではできない貴重な体験をさせていただき感謝しています。農工大生の皆さんにはこの環境で色々なことを経験してほしいです。今は実感がないかもしれませんが、将来ここで培った経験や授業の知識、人脈などが生きてくると感じる瞬間があるので、学生生活を大切にしてほしいです。また、ここでできた友達は一生の付き合いになっていくと思うのでぜひ良い友達を作ってほしいです。
【担当学生広報スタッフ】取材を終えて・・・
担当学生広報スタッフ:農学部地域生態システム学科 酒井 結さん、農学部地域生態システム学科の学生さん
ビニールハウスに入った瞬間には花の多さにとても驚きました。その後、取材を通してこの空間の花たちが全て手作業で管理されていることにさらに驚かされました。個人として、コチョウランは祝いごとの時に飾られている豪勢なものという印象だったのですが、今回の返礼品である2本立ちはあまり大きすぎず室内で楽しめると感じました。またお2人とも農工大での思い出をつい最近のように話されていて、自分もたくさんのことにチャレンジして、農工大での生活を色濃いものにしていきたいと思いました。初めての取材で拙い部分もありましたが丁寧に取材にお答えいただき、ありがとうございました!
取材実施:2023年2月
細野さん・甘利さんの返礼品はこちら!
胡蝶蘭(白・白赤・ピンクから選択)
リビングに一鉢置くだけで雰囲気がパッと明るくなるコチョウランです。実は自宅での手入れが簡単なため、馴染みがない方、初めての方でも気軽に試してみてください。鉢植えとしても長期間楽しめますが、咲いた花も水に浮かべるなど多様な楽しみ方があります。
寄附番号:A03001
寄附金額:80,000円
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