平川 敦雄 さん
株式会社平川ファーム
株式会社平川ワイナリー 代表取締役
農学部生物生産学科 1999年卒業
Q.商品づくりに関わるきっかけ・思い・今後の展望を教えてください!
ワインの道に進もうと思ったのは大学入学後。飲食サービスに従事して強烈にワインに興味を持ちました。多くの学生が自由な生活を送っている中、自分の道をひたすら追い求めた結果、世界基準での品質を考えることができる技術者となりました。
その後、栽培の難しい北海道の地で、高品質のワインを生みだせる素晴らしい立地の農地に出合い、株式会社平川ファームと株式会社平川ワイナリーを設立、世界でこの地でしか作れないワインを創ろうと決意しました。困難もありましたが、学生時代や、フランスでの経験を活かし、世界でこの地でしか出ない味の追求をし続けています。
今後は、産地の確立を期待しながら、次世代にこの技術・伝統を伝授し絶やさないように仕事を続けていきたいです。余市のワイン造りの歴史はまだ始まったばかりで、これから更なる進化を遂げていくと思います。
Q.農工大での思い出を教えてください!
農学部生物生産学科に所属し、当時は4人1部屋の欅寮に住んでいました。学生時代は、とにかく勉強をし、まずこれが全ての学生生活の基盤となりました。大学ではワイン専門では学べませんでしたが、農学を様々な分野から幅広く学び、結果的にフランス農水省の教育機関に進学するうえで非常に役に立ちました。
そして、もう一つ力を入れたことが、毎日の飲食業で学費を稼ぐことです。これがのちに自分の生涯を支える武器となりました。多くの学生にとって、将来やりたいことを1つにしぼることは難しいことかもしれません。私にとっては、大学入学直後に進みたい道を決めて資格の取得を目指したことが、非常に大きなアドバンテージだったと思います。大学生活では、学校の授業だけでなく、他の様々なことが将来活かされる貴重な経験となると思います。
Q.農工大生や農工大サポーターにメッセージをお願いします!
自分の中で進む道があると非常に良いと思います。何か突き詰められるテーマを早くから見つけられると、充実した学生生活になります。私は、ワインへの情熱があって、農工大から、フランスの農学分野で頂点に立つ教育機関に進学し、世界的な銘醸ワイナリーで技術者の経験を積みました。極めてゆくべき道を大学入学当初から見つけることができ、生涯生きていく武器を身に付けることができました。
学生時代の学びは意外なところで生かされることもありますが、進もうとした道で、学生時代の経験を生かすことが難しいこともあります。それでも、その道に挑戦する精神を持つべきだと思います。多くのハンデを背負っていても、多くの苦労があっても挑むべきです。農工大生のみなさんには、ぜひ、自信をもって自分の道を進んでいってほしいですね。
【担当学生広報スタッフ】取材を終えて・・・
担当学生広報スタッフ:農学部生物生産学科 山内 陽広さん、農学府農学専攻 五郎川 祐貴さん
平川さんの飽くなき追求心は、インタビューを受ける我々に多大な影響力を与えるものでした。実際に経験しないとわからない、想像もつかないような試練に何度も立ち向かっていたでしょう。その経験があるからこそ多くの人に感動を届けられるワインが作れるのだと思います。1つのことに拘りぬくことは簡単にできることではありません。誰しも挫折をしてしまうものです。しかし、平川さんも何度も挫折を繰り返していることから、大事なことはめげないことだと感じました。人間誰しも紆余曲折があります。それを乗り越えていかなければならないということを改めて学ばせていただきました。
取材実施:2023年3月
平川さんの返礼品はこちら!
平川ワイナリー 赤ワイン
平川ワイナリーの赤ワイン「ランコンシオン2015」。果実味と樽の調和を追求し、まろやかな口当たりを目指して生まれたサードワインです。
寄附番号:A06001
寄附金額:30,000円
平川ワイナリーワイン白・ロゼ2本セット
醸造家が食卓で楽しんでいただける商品を目指して誕生した平川ファームのオリジナルワイン、余市産ブドウを100%使用した新ブランド「レザミティエ」の白・ロゼワインをセットにしました。
寄附番号:A06002
寄附金額:50,000円
平川ワイナリーワイン赤・白2本セット
平川ファームでしかできない土地個性を目指し、芳醇な香りと、キメ細かなテクスチュアの赤ワインと、芳醇なアロマ、豊かな果実味、筋の通った酸、きれいな余韻を有する辛口白ワインをセットでお届けします。
寄附番号:A06003
寄附金額:100,000円
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