大川 泰一郎 さん
東京農工大学大学院農学研究院生物生産科学部門教授
農学部農学科 1987年卒業、農学研究科農学専攻 1989年修了
Q.商品づくりに関わるきっかけ・思い・今後の展望を教えてください!
作物学研究室で開発した「さくら福姫」というお米の新品種を用いて人気酒造株式会社で作っていただいた日本酒です。日本酒の商品名が「桜福姫」です。「さくら福姫」という名前は、福島県二本松市がさくらで有名であることと福島の福から名付けました。
酒米には米粒が大きなものが適しています。しかし、粒が大きなものは穂が重くなり、倒れやすくなりため、収穫時のロスがでることがあります。さくら福姫は米粒が大きく、また、茎が強く台風でも倒伏しにくい特徴があります。さくら福姫は、酒米に向いているだけでなく、収穫時のロスを減らすことができるという利点があるので日本酒にしてみようと思いました。桜福姫をたくさんの人に飲んでいただき、福島県の復興の手助けができればいいと考えています。
Q.農工大での思い出を教えてください!
学生時代には、山梨の果樹農家さんでアルバイト等をしました。そのアルバイトの間に現場の農家の方にお話を伺ったことで、農業にさらに興味が湧きました。また、水田や果樹園に行くなど、実際の現場に行くことの大切さを知りました。今の学生さんにも実際に現場に行って、見て、感じたことを大切にしていってほしいと思っています。
「世界を変えた作物」という本を読み、茎が丈夫でバイオマスが大きいイネの瀕す品種改良に関する研究に取り組みたいと思い、研究室に配属されてから、今に至るまで、そのようなイネ品種の開発に取り組んでいます。
Q.農工大生や農工大サポーターにメッセージをお願いします!
作物学研究室では、食料問題の解決に向けイネなどの作物の品種改良に関する研究を日々行っています。世界が変動する中、安定した食料の供給を行うために、日本の自給率を上げていくことが大事であると考えています。本学の学生には、いろいろなバックグラウンドを持つ人とのつながりを持ち、知見を広めていってほしいです。
【担当学生広報スタッフ】取材を終えて・・・
担当学生広報スタッフ:農学部生物生産学科 澤田 響希さん、農学部環境資源科学科 村井 陽香さん、農学部環境資源科学科の学生さん
人気酒造さんの酒蔵を案内していただき、発酵中のさくら福姫を見せていただきました。実際の現場を見学したことで、伝統的な日本の酒造りについて知ることができました。代表の遊佐勇人さんの「誰にとってもFirst Time」な日本酒を作ることを心掛けている、というお言葉が大変印象に残りました。
大川先生には横のつながりをもつ大切さや、実際の現場を見ることの大切さについて教えていただきました。私自身も、今後それらのことを大切にしていただきたいなと感じました。
香りがよく、甘みがあり飲みやすい生酒とさわやかで程よい甘さが特徴のスパークリング、本当に味わい深くおいしい日本酒ですので、ぜひ、たくさんの人に飲んでいただきたいです!
取材実施:2023年2月
大川さんの返礼品はこちら!
桜福姫スパークリング純米吟醸(2本セット/12本セット)
大川泰一郎教授が開発し、福島県で育てられたお米の新品種「さくら福姫」を用いて生産されたスパークリング日本酒で、爽やかで程よい甘さが特徴です。
寄附番号:A07001/A07002
寄附金額:10,000円/30,000円
桜福姫純米吟醸生酒(1本/6本セット/12本セット)
大川泰一郎教授が開発し、福島県で育てられたお米の新品種「さくら福姫」を用いて生産された日本酒で、香りが良く、甘めで飲みやすいことが特徴です。冷やして飲んでもおいしく味わうことができます。
寄附番号:A07003/A07004/A07005
寄附金額:10,000円/40,000円/80,000円
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