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上野(津田) 利憲 さん 

てまり窯

工学部化学工学科 1987年卒業

Q.商品づくりに関わるきっかけ・思い・今後の展望を教えてください!

 高校の美術の授業で、たまたま陶芸を選択したのが始まりです。陶芸部に入り、とても楽しかったのですが、仕事になるとは全く思っていませんでした。エンジニアになるべく農工大に入学した筈でしたが、学生時代に出会った陶芸家の影響で、散々迷った挙句、卒業と同時に陶芸の里・益子町に移住しました。他の陶芸家が使わない原料を使うことで、自分の居場所をみつけることが出来ました。
 てまり窯製品の特長は、栃木県産土石を主原料にしたオリジナル釉薬にあります。宇都宮産「大谷石」、鹿沼産「深岩石」、那須塩原産「塩原湖成層」、那須産「芦野石」をそれぞれ主原料にした四釉薬を主に使っています。栃木の工芸品として認知されるよう、栃木県内観光地での販売を心掛けています。

Q.農工大での思い出を教えてください!

 部活動は美術部で、下手くそな油絵を描いていました。美術部合宿で千葉の海や、長野の山に行きました。学部学科学年の違う人たちと過ごせた楽しい思い出です。
 ゼミ研究室では、ガスクロとの格闘、大雪の夜の泊まり込みなどが、目に浮かびます。
 オリジナル釉薬の開発中には、陶芸のテキストには書いてない問題が次々と起こりました。特に原料土石の粉砕、分級、撹拌問題の試行錯誤には、実習実験の経験や化学工学のテキストが参考になりました。

Q.農工大生や農工大サポーターにメッセージをお願いします!

 栃木県は、東京から気軽に来られる距離にありながら、那須塩原、鹿沼、日光、大谷、益子など個性ある観光地が多いです。これらの観光地にお越しの際、てまり窯のことを思い出して頂けたら幸いです。
 また、FacebookとInstagramで、てまり窯の日常風景などをアップしています。よろしければご覧ください。メッセージお待ちしています。

【担当学生広報スタッフ】取材を終えて・・・

担当学生広報スタッフ:農学部環境資源科学科の学生さん、工学部応用化学科 金子 美風さん

 焼き物は多くの工程を経て上野さんが手作りした、日本に1つだけのものです。実際に私は上野さんがろくろを回し、粘土を成形し、形を整え、取手を着け、器を作る様子を見学させていただき、それを実感しました。更に、使用している釉薬は上野さんが30年試行錯誤して開発した唯一無二のものです。取材中も本当に楽しそうに釉薬の魅力をお話されているのが印象的でした。粘土と釉薬、どちらも原料には栃木産のものが使われています。上野さんのこだわりが詰まった焼き物を、みなさんも是非一度手に取ってみてください!

取材実施:2023年3月

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ペアバードマグ

 てまり窯で作られるペアマグはかわいらしい小鳥のデザインのマグカップです。栃木県名産の大谷石を使用しているのが特長です。みなさんも大切な人とぜひご使用ください。

寄附番号:A01001
寄附金額:20,000円

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