武藤 元貴 さん

有限会社武藤⼯芸鋳物
工学部 化学システム工学科 2012年卒業
工学府 応用科学専攻 システム工学専修 2014年修了
Q.商品づくりに関わるきっかけ・思い・今後の展望を教えてください!
焼き印や表札は、元々は企業に向けて作っていました。しかし、鋳物の認知度があまり高くないことから、多くの方に「鋳物でこんなこともできるんだ」と知っていただけるよう、個人の方向けにも製作を始めました。焼き印は、どら焼きや革製品など、さまざまな物に使用できます。表札は、自分で使うだけではなく、プレゼントとしても喜ばれる製品です。大学時代は大量生産という価値観の中での研究に取り組んでいました。大量生産によって豊かに生活できていることは間違いありません。しかし、現在の私はひとつずつ手作りで製品を製作しており、そこにはまた別の価値があると感じています。手作りだからこそ伝わる温かみなど、手作りならではの良さを感じていただければ嬉しいです。
Q.農工大での思い出を教えてください!
農工大での6年間は、知らないことや初めての経験に飛び込む力を身につける貴重な時間でした。
学部3年生の時に部長を務めたテコンドー部はとても活動的で、練習に参加してくださる社会人のOBOGの方や大学院生の先輩方など、様々な方と交流することができました。自分は工学部の所属ではありましたが、農学部の圃場でとれた野菜で鍋をしたり、夏休みには農学部の先輩の研究を手伝うために水田で作業をする貴重な体験もしました。また、部活ではテコンドーで有名な外部の監督をお招きし、技だけでなく、物事の考え方や姿勢など多くのことを学ばせてもらいました。部活を皮切りに、出会いと経験に恵まれた6年間でした。
Q.農工大生や農工大サポーターにメッセージをお願いします!
大学時代は一番体力があって、自由な時間もある期間です。自由な選択ができる時期に、いろいろなことに挑戦したり、見識を深めたりしてほしいと思います。歳を重ねると、体力が追い付かなくてできないことが増えてくるので、勉強や研究だけでなく、遊びや趣味にも、自分の心の赴くままに、100%の力を注いで頑張ってほしいです。


【担当学生広報スタッフ】取材を終えて・・・
担当学生広報スタッフ:農学府 農学専攻 野崎 夏帆さん
取材では、大学内での流しそうめんなど、記事には収まりきらなかった楽しい思い出を沢山語っていただきました。その行動力が、伝統をただ継承するだけではなく、さまざまな挑戦や工夫を続ける力に繋がっているのだと感じました。
研究では機械的な大量生産に、家業ではひとつひとつの手作りに、どちらにも関わってきた武藤さんだからこそ伝えられる「手作りの良さ」があります。鋳物という伝統を通じて、その魅力を多くの方に感じていただけたら嬉しいです。
また、武藤さんは実験場所の提供などで、農工大に協力してくださるとのことです。自然豊かな場所での実験に興味のある方はぜひ一度、武藤さんへご連絡ください。
取材実施:2025年1月
武藤さんの返礼品はこちら!
オーダーメイド焼印 ~直火タイプ~

寄附番号:A18001
寄附金額:70,000円
オーダーメイド焼印 ~電熱タイプ~

寄附番号:A18002
寄附金額:100,000円
鋳物製ネームプレート

寄附番号:A18003
寄附金額:100,000円
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