2023年度 海外研究留学プログラム
海外留学や国際学会に参加する学生への支援を行いました。
※学生の所属・学年は支給時のものです。
生物システム応用科学府 食料エネルギーシステム科学専攻2年 加藤 理紗子
オランダにあるWageningen University & Researchにて4か月間の留学を行いました。さまざまな国からの留学生と一緒に持続的な農業と土壌生態系の機能について学び、Soil Biology groupでは研究活動も行いました。加えて、留学の期間中にイギリスで行われたAdvances in Nematology 2023で口頭発表をする機会もいただき、とても濃い経験をさせていただきました。
留学先の大学は農学分野で世界的に有名な大学であり、そこに集まる学生とグループワークや研究を通して議論をできたことは、大きな刺激となりました。まず英語力の違いから始まり、意見をまとめる速さや議論を組み立てていく力など、圧倒されることばかりでした。しかし、周りよりできない分は土日に準備をし、英語の練習をくりかえし、帰る頃に参加した国際学会では、先生方や博士課程の方から発表を褒めていただくことができました。
今回の留学を通して、国際的な場はどのようなものなのか、どのように振舞えば良いのか、ということが少しわかったように思いますし、日本人のほとんどいない中で4か月間過ごせたことは大きな自信になりました。この経験を活かし、国際的な場で活躍できる研究者になれるよう、邁進していきたいと思います。
このような貴重な機会をいただけたことに、心から感謝申し上げます。ご支援いただき、ありがとうございました。
農学府 農学専攻 修士課程2年 安達 侑里
2023年9月から修士課程のダブルディグリープログラムを利用してイタリアのミラノ大学に留学しています。留学中は大学院の授業を受けながら、ミラノ大学の先生や学生と共にイタリアの水田地域の水環境について研究しています。
研究対象地が位置するイタリア北部のポー川流域は、リゾットという料理が有名なように、ヨーロッパ最大の米の生産地ですが、雪解け水の減少等により水不足の頻度が増加しています。そこで、ポー川流域の水田地域において、節水灌漑(かんがい)などの水田の水利用方法や気候パターンの変化が周辺の水環境や水利用に与える影響について、水文モデルを用いて研究しています。
現在も留学中ですが、留学を通してイタリアの代表的な水田地域の水文特性や気候変動下での課題など、日本の水田地域との相違や共通点を知ることができました。また、新しい環境でさまざまな方とコミュニケーションをとりながら研究を進めることを学びました。知識の深さや英語力など、向上させたい課題も見つかったため、今後はそうした力を高め、国際的な研究を通して持続可能な食料生産や環境保全に貢献したいです。
ご支援のおかげで留学中に勉強と研究に専念することができております。貴基金の多大なるご支援に心より感謝申し上げます。
工学府 物理システム工学専攻2年 竹之内 隆伸
2024年3月より、シンガポール工科デザイン大学(Singapore University of Technology and Design)で研究留学させていただいています。ここでは3Dプリンティングを含む様々なデジタルファブリケーション技術について学びつつ、日々研究に没頭しています。3Dプリンティングは層状に材料を積み重ねることで形を造り出す技術であり、複雑な形状をさまざまな材料で精密に造ることが可能です。
日本での研究はCNCフライスによるデバイスの作製に焦点を当てていましたが、留学を通してより広範なデジタルファブリケーション技術に触れることができ、研究分野に関するより広い視点や深い知見を得ることができています。また、3Dプリンティングは設計の自由度が高いため、複雑なデザインを作製できるという点で非常に魅力的に感じています。
シンガポールでは、異なる文化・背景を持つ多くの研究者と交流できることも大きな利点だと感じています。多くの研究者とコミュニケーションを取りながら、研究に対して多角的なアプローチを深めていきたいと考えています。
最後に、このような機会をくださった両研究室の先生方と、本派遣プログラムを支援してくださった大学関係者の皆様に深く感謝申し上げます。